夏になれば麦茶を作る機会が増えます。
子供からお年寄りまでみんなが麦茶を飲みます。
麦茶は意外にも保存期間が短いのをご存知でしょうか?
知らなかった人は、ここで麦茶の保存期間や長持ちする方法について学んでいきましょう。
麦茶を冷蔵庫で保存できる期間はどれくらい?
「お茶だから持つんじゃない?」と思っていませんか?
じつは麦茶は他のお茶と比べ抗菌作用がありません。
そのため、雑菌の繁殖のスピードが早いです。
なので、予想以上に早めに腐ります。
常温で飲みたいという理由で、常温で保存している人がたまにいます。
日光が当たらないから大丈夫だと思っていたら大間違いです。
夏の部屋の温度は30℃を超えます。
温度が上昇するということは、菌が繁殖するスピードが早まります。
必ず冷蔵庫で保存しましょう。
生活協同組合連合会 コープ九州事業連合の検査の結果があります。
このページのグラフを見ると麦茶を作って5日目までは細菌数、味ともに問題なく飲めるといえます。
しかし、安全性を高めるため、消費期限は作ってから冷蔵保存で4日目までと考えると良いでしょう。
フジミネラル麦茶でおなじみの石垣食品では、冷蔵庫で保管のうえ2~3日中にお飲みください。
と推奨されています。
いくら冷蔵保存であっても、早めに飲むことが大切です。
作ってから4日を過ぎた麦茶は飲まないようにしましょう。
麦茶は水出しで作ると菌が繁殖する?
家庭で麦茶を作る場合は、「水出し」と「煮出し」の2種類の作り方があります。
簡単なのが、「水出し」です。
容器に麦茶パックと水を入れるだけですからね。
ただ、「水出し」は「煮出し」と違って熱処理をしないため、腐りやすいです。
さらに、パックをずっと入れっぱなしだと菌が繁殖しやすいので、適度な濃さになったら取り除きましょう。
2日以内に飲みきる生活であれば、「水出し」で作っても大丈夫ですが、2日以内に飲みきれないなら捨てた方がいいでしょう。
私の経験ですと、作ってから3日を過ぎると、ややヌメっとした舌触りになって味が確実に落ちます。
麦茶を保存する容器の工夫は?
麦茶がきれいでも、麦茶を入れる容器が雑菌だらけではいけません。
作った麦茶を何度も使ったペットボトルに入れるのは止めましょう。
ペットボトル自体が雑菌だらけの場合がありますので、腐るスピードが早まります。
麦茶を入れるポットは中側が洗いにくいので、洗うだけでは不十分です。
そこで、熱湯で消毒しておくと菌の繁殖を抑えることができます。
そのため、麦茶を入れる容器はガラス製のものにしましょう。
また、注ぎ口の部分は、プラスチック製のものが多いので、ハイターで消毒しましょう。
まとめ
麦茶は必ず冷蔵庫で保存しましょう。
- 「煮出し」の場合、麦茶を作ってから4日以内に飲みきりましょう。
- 「水出し」の場合、麦茶を作ってから2日以内に飲みきりましょう。
また、容器も滅菌処理を行うことも大切です。
特に夏は、雑菌の繁殖スピードが早いですので、十分気をつけましょう。